屋根・塗装・断熱

屋根のリフォーム

屋根は、住まいの中でも最も風雨にさらされる場所でもあり、住まいを雨や紫外線から守る大切なものです。ズレやヒビ割れなどの損傷があると雨漏りの原因にもなり、住まい全体の耐久性を損なう可能性もあります。普段見えにくい場所だからこそ、定期的なチェック、メンテナンスが必要です。

屋根イメージ

屋根のリフォームの方法

塗り替え

彩色スレートなどの表面塗装を塗り直す方法で、屋根材も下地材もあまり傷んでいない場合に行います。色褪せたりサビの出た屋根は、塗り替えを検討してはいかがでしょうか。塗装の種類で耐久性が異なりますが、塗り直すことで美観も向上し、手軽で経済的なリフォームができます。

重ね葺き

軽量の金属屋根材などを既存屋根に重ね張りする方法で、屋根は傷んでいるが下地材がしっかりしている場合に行います。葺き替えに比べ工事期間が短く、費用が抑えられるほか、屋根材が2重になるため断熱性、遮音性が高まるなどのメリットがあります。

葺き替え

屋根材の傷みが激しい場合に、既存屋根材を撤去して新しい屋根材を葺きます。下地のやり直しも含めて検討します。屋根材の下の防水シートや下地材まで一新すると、美観だけでなく、家全体の耐久性も向上します。

屋根材の種類

粘土瓦

●粘土瓦

【特徴】

粘土を使った焼きものの屋根材で、主なものは粘土瓦で、表面に釉薬が塗られている釉薬瓦(粘土をプレス形成した瓦形の素地に釉薬をかけて高温で焼いたものが「陶器瓦」)と塗られていない素地瓦(いぶして仕上げたものを「いぶし瓦」といい「いぶし銀」といわれる銀色が特徴です。他に「素焼瓦」、「練込瓦」、「窯変瓦」など)と大別することができます。
一般的に和瓦といわれるものが「和形」ですが、最近は洋風タイプの「平形」のバリエーションが増えて、洋風住宅にも多く使われています。
粘土瓦は、他の屋根材に比べて屋根の重量が重くなり、耐震性能を考慮する必要がありますが、いずれも色落ちがしにくく耐久性が高いのがポイント。

【メンテナンス】

ずれ、割れ、漆喰の劣化を確認します。地震や台風でズレることがあるので、年に一度は点検して、ズレは速やかに補修します。

スレート瓦

●スレート

【特徴】

本来のスレートは天然鉱物である玄昌石(粘板岩)を材料とした天然スレートで、黒く艶のある自然の色や重厚感が特徴。
その天然スレートの形状を模して使ったものが彩色スレートで、セメントに繊維(石綿や、人工繊維や天然繊維)を混入して強化した薄い板状の素材です。
近年、環境問題等への配慮から、石綿を使用しない製品(ゼロアスベスト)が登場し、石綿の代わりに、人工繊維や天然繊維を使用したものが普及しています。
色彩が豊富で、種類が多いだけでなく、粘土瓦に比べて非常に軽量かつ安価で、耐久性、耐候性も優れているので広く普及しています。
通常の彩色スレートは、10年ほどで色・艶が落ちてきますが、最近は色褪せしにくい製品も登場しています。

【メンテナンス】

ずれ、割れ、はがれ、浮き、褪色、鉄部のさびを確認します。製品により差がありますが、色褪せ時の再塗装は8~10年をメドに。

ガルバニウム銅板

●金属系屋根材

【特徴】

金属系の屋根材は、鋼板、銅板、アルミニウム板、ステンレス板などの種類があります。加工しやすく施工性がよいのですが、錆びやすいという欠点があります。カラートタン(亜鉛メッキ銅板)が一般的でしたが、錆びやすいので、最近は耐久性のあるガルバリウム銅板(亜鉛アルミ合金メッキ銅板)が主流になっています。葺き方は、長方形の平板を横長に葺く「一文字葺き」と、棟から軒先にかけて棒を並べたように葺く「瓦棒葺き」が代表的です。
バリエーションが豊富で軽量なため、リフォーム時の重ね葺き用の製品もあります。アルミはフッ素樹脂塗料を焼付塗装することで色も長持ちします。

【メンテナンス】

褪色、さび、浮き、継ぎ手のゆるみを確認します。特にさびは、耐久性を損なうので、錆びる前に塗り替えして下さい。トタン屋根は3~4年、ガルバリウム銅板は7~8年をメドに。

セメント瓦

●セメント瓦

【特徴】

セメントと細骨材(砂)のモルタルを原料に作った瓦を「プレスセメント瓦」といいます。彩色スレートと主原料は同じセメントですが、スレートよりも厚く、瓦に近い重厚感があり、瓦よりも安価なのが魅力です。「プレスセメント瓦」は、加圧成形後にフッ素樹脂等の有機質の塗料で着色したものです。また、施釉セメント瓦は、釉薬で表面処理され、耐火性能が上げられています。
「プレスセメント瓦」よりセメントの割合が少なく、半乾式押し出し成形後、乾燥前に顔料で着色した瓦が「コンクリート瓦」です。ヨーロッパの伝統的な瓦で、立体感のある形状なので洋風住宅にピッタリ。形も和形から平形まで豊富で、寸法精度が高いので、施工性の点では優れています。経年により変色、脱色がおき、塗装が必要になります。

【メンテナンス】

割れ、浮き、コケの発生、表面の劣化を確認します。痛み、色褪せが気になる場合は、7~8年をメドに塗り替えを。

瓦葺き替え参考価格
カラーベスト塗装参考価格
ケイミューコロニアルクァッド参考価格

外壁塗装

外壁の塗装は8~10年位が目安となっておりますが、壁の状態等によっては早めの塗装をした方が良い場合があります。
例えば…
・ヒビが入っている。
・触ると手に粉が付く。
・塗装が剥がれてきている。
等々です。
また、塗料には様々な種類があります。
下記で一般的な塗料をご紹介します。

塗装

アクリル系塗料

塗料の主成分である合成樹脂がアクリル系の塗料のことです。
速乾性があり、耐水性、耐候性に優れていますが
耐久年数は5~7年程度となります。
耐用年数を考えず、別の色に塗り替える場合に適しています。

ウレタン系塗料

塗料の主成分である樹脂がウレタン系の塗料のことです。
アクリル系塗料より耐久性、耐候性に優れており艶もあります。
耐久年数は10年程度となります。
ウレタン塗料は、柔らかい性質を持っており万能系の塗料でもあります。

シリコン系塗料

塗料の主成分である樹脂がシリコン系の塗料のことです。
耐寒性、耐久性、耐水性、耐薬品性(耐酸性、耐アルカリ性)、耐油性に優れており光沢もあります。 耐久年数は10~15年程度となります。
現在最もコストパフォーマンスの良い塗料です。
ウレタン系とシリコン系の長所をあわせ持ったシリコンウレタン塗料や、アクリル系とシリコン系をあわせたアクリルシリコン系塗料などもあります。
シリコンの中でも各社工夫をしており、更に耐久性をUPさせたセラミック配合や汚れにくい機能など各社様々です。

フッ素系塗料

塗料の主成分である樹脂がフッ素系の塗料のことです。
とても耐候性、耐久性に優れており耐久年数は15~20年程度となります。
現在では最も耐久年数が高い塗料です。

外壁塗装参考価格
サイディング工事参考価格

断熱材

断熱の方法には壁の中に断熱材を施工する充填断熱と
建物の外側に断熱材を施工する外張断熱の2種類があります。

充填断熱イラスト

充填断熱

充填断熱は、柱と柱の間に断熱材を充填しシートで防湿する工法です。
グラスウール、ロックウール、セルロースファイバーなどの繊維系断熱材が充填断熱工法で使用される主な断熱材です。

【メリット】

比較的ローコストで施工可能。
断熱材の種類が豊富。

【デメリット】

セルロースファイバーなど一部の自然素材以外は、
室内側防湿層を設けないと内部結露が起きるおそれが大きい。
配線や配管の場所を変えにくい。

外張り断熱イラスト

外張断熱

外張断熱は、一般的にプラスチック系の板状断熱材で、柱の外側に断熱材を張り付ける工法です。
鉄骨や鉄筋コンクリート造で採用されることが多い方法ですが、
木造など工法に関わらず採用されるようになりました。

【メリット】

気密性があり、断熱効果が高い。
柱の通気性が高くなり腐食の可能性が低くなります。

【デメリット】

断熱材と外壁の固定がしっかりと行なわれていないと、経年劣化や地震の際に外壁がずれる恐れがある。
コストは、充填断熱より割高となる。